創刊号(2008/6/10)●5面

各地域、産別、諸戦線からの決意

国鉄闘争から

  後藤利夫(国労岡山地本)

 私たち国労は、国鉄の分割・民営化攻撃により、組織が激減した上に、1,047名が解雇され、解雇撤回を勝ち取るために地域に出ていき、地域の仲間と連帯することが、国労の持つ企業内労働組合というものから脱却し、国鉄闘争に勝利する道であるということを意思統一して取り組んできたところであります。
 JR尼崎線での大惨事では、国鉄の分割・民営化を強行した政府・官僚によってつくられたJR西日本会社の営利第一・安全軽視の企業体質が、公共交通にとってはあってはならないものであることが指摘されたところであります。
 また、労働組合としての存在意義も大きく指摘されました。そうした指摘を克服していくために、労働組合として、公共交通の安全とはいかにあるべきかを地域の仲間とともに考え、安全を確立していく運動をどのようにつくっていくのかということが問われているにも関わらず、企業内労働組合という体質から脱却できていないのが実態となっています。
 私たち国労岡山地方本部においても、企業内労働組合という国労の持つ体質から脱却し切れていないと考えています。企業内労働組合体質から脱却し、闘う国労を伝達・発展させていくためにも、地域に出ていくことが大切だと思っています。
 私たちは、関生コミュニスト同志会の「労働者宣言」の呼びかけを契機として、新党準備会が公然化したことを受け、その運動に参加し、関生型労働者運動の産業政策と労働者生産協同組合の闘いなどを学び、国労運動の変革・再生に向け、活かしていきたいと考えています。
 最後に、新党準備会・革命21の公然化がスタートしたことを喜ぶとともに、この運動の成功に向けて取り組んでいくことを明らかにし、簡単ではありますが、労働現場からの決意とさせていただきます。

青年労働者が
  世の中を変える

   安重根(アンジュングン)

 ご苦労さまです。みなさん、話が長すぎです。
 この新党準備会をスタートさせましたが、青年労働者がいなければ、世の中を変えることはできないと私たちは思っています。色んなことを教えていただきながら、議論ばかりでなく行動していきたいと、私たちは考えています。どんどん青年労働者の組織化をわれわれ自身ががんばってやり、一緒に闘っていくという組織をつくっていきたいと思っています。
 現在、私たちが何をしようとしているのか。今年の1月、今年7月に行われるG8洞爺湖サミットに向けた世界同時行動として、東京へ管理職ユニオンの仲村さんらも一緒に関西から乗り込んで行きました。中身については、今の格差、貧困問題、非正規労働者の問題を中心に議論しましたが、全国各地から色んな話を聞くことができました。
 この取り組みのなかで、われわれの感覚で気付いた点ですが、東京というところはセクト的な考えを持っている人がかなり多いな、ということを実感しました。裏でどうのこうのと、「何で、関生が東京まで来て・・・」などと、色々言われました。そういうことを経験しながら、私たちは闘い続けていきたいと思います。
 その世界同時行動のWGの場で確認されたことは、一番弱い立場の人たちや若者が中心となって、革命していく運動をつくって、全国的に広げていこうと確認していきました。
 簡単に言ったら、青年労働者の立場で、私たちも尽力します。そういう決意を持って、労働者解放に向けた運動を進めていきますので、みなさん、ご支援、また、色々教えて下さい。がんばります。みなさん一緒にがんばっていきましょう。

愛知から

  佐藤 毅(愛知連帯ユニオン)

 1月に地域労組を始め、他のユニオンが受け取らないような相談を受けています。典型的なのは、住み込み派遣問題で、東京では「ネット・カフェ難民」と言って、住所もない派遣労働者が問題になっていますけれど、東海地方では住み込みの派遣労働者が住む所がなくなる事件がすごく多い。
 で、住み込みで仕事をと思うと派遣会社。派遣会社は全部有期雇用ですから、雇用期間が切れたら住む所がなくなる。あるいは、住み込みの派遣会社を転々とし、ある年齢になると仕事がなくなるもので、そうするとホームレスになって炊き出しの現場に来て相談を受けるというケースも5件ありました。
あと、ここに来る直前に外国人研修生が通勤災害にあいました。これは日本人だとすごく単純なケースで、通勤労災ですから、労災です。でも、外国人研修生の場合はすごく重大な問題になっています。一つは、「研修生は労働者ではない」ということで労災保険に入っていない。代わりに、交通事故ですから、加害者の自賠責とか、受け入れ団体が任意保険に入ることが義務づけられているから、何らかの保険に入っているはずであると。ただ、この間の東京の全統一労組とかがやっていますが、研修生の争議はものすごく深刻です。大体、ワゴン車に詰め込んで空港に連れて行って、非合法で強制送還してしまうというケースが非常に多く、非常に作戦を練っていて、弁護士をつけた途端に行動を起こそうとか。身柄を守って取り組むことが中心です。共に闘います。

人間、至るところに
   青山在り!

  浜村 暁(管理職ユニオン・関西)

 「十五にして学に志し」という年頃、ベトナム戦争の北爆の真っ最中に受験体制粉砕闘争に決起し、「三十にして自立つ」という年頃、総評全国金属の末端で組合員として活動し、「四十にして惑わず」ということですが、40の頃は惑ってばかりでした。「五十にして天命を知る」というのですが、今、56になりましたが、天命はどうも分かりそうにありません。理由は、母親が広島で16歳のときにうけた被爆です。1年間近くずっと意識不明のまま、16の青春を過ごしたようです。それは、中心地被爆にあったということで、母親の口癖は「わしゃ1回死んだ身じゃけん、死ぬことは恐ないけん。」というものです。
 私もある組織の一員で、そこで使いっぱしりをやっていました。それ以来、組織という組織は、革命組織という組織は、「格好ばっかりでウソばっかり」というのが、心の中にあります。その前に、生田さんの本を読ませていただいて非常に感銘を受けたので、この人が指導的な地位にいるのなら絶対に信用がおけると思っています。
 起業をした親友が2000年1月に首をつって死に、そのショックからしばらく立ち直れなくて、どうしたものかと思っていたときに、「お前手が空いてるんだったら関西に帰ってきて、手伝えよ」と言われて、以後、2000年5月から8年間、管理職ユニオン・関西で。 この8年の間に非正規の問題に取り組んで、アルバイト・パート・派遣労働組合、NPOの働く者のメンタルヘルス相談室を立ち上げ、今年はNPOの仕事づくりの活動を続けています。年間300人くらいの人が、事務所に相談に、電話は年間1,000件。300人の内、200人くらいがメンタルヘルスケアを必要とし、私たちの言葉では、「メンタルヘルス不全症候群社会」と言っていますが、大変な世の中です。 自殺者が10年間3万人を超えている。3万人の内の7,000人が40代、50代、60代のおっさん。女の人は死なないよ。女の人は強い。命の大切さを分かっている。格好だけで生きている男が死ぬんです。だから、男の方がメンタルは弱い。だから、格好とか、主義・主張とか、そんなものは生きる何の糧にもならない。命が大事なんだ、と私は思います。全く非力なまま冒険の旅をずっと続けていますので、信念だけは負けないという関西根性でやっていきたい。


反原発闘争から

  中島 弘(茨城)

 私のメインの活動は、エネルギー問題、原子力問題です。エネルギーの一番基本的な問題というのは、食料です。で、原子力というのは、エネルギーではあるが電気にしか変えられない。それで、ではみなさんの生活の中で、全部電化されるのかと言ったらそれはできない。エネルギーというのはそういうものです。ですから、こうしてみなさんと色々お話をして、色々食事をしたりしている。このことはとても大事なことです。そして、エネルギーというものの本質は、そいうところにあるわけです。原子力というのはそうならない。
 大阪には原子力はありませんけれども、福井にはたくさん並んでいます。東海村にもあります。つい先ごろ、事故が起こりました。資本と政府は、エネルギー問題というものを逆手に取って、原子力は絶対に安全でCO2を出さないエネルギーである。だから、これを大事にしましょうということで、やっていますけれども、それにほとんどの人は乗っているわけです。
 もう一つ大事なことは、今、東海村には再処理工場というものがある。それから、青森県の六ヶ所村に再処理工場がある。で、その再処理工場で取り出したプルトニウムを使って、福井県のもんじゅで燃やそうとしている。分かりますか?東海村、青森、福井。つまり、距離がある。原子力というのは輸送を重点にしている。移動することが原子力の基本だと。これでは大変なことになるわけですね。で、この5月15日には東海村から福井までプルトニウム燃料が運ばれます。それに対して私たちは抗議行動をします。そういうようなことをやっているところなんです。これから、がんばりましょう。


労働者大衆の受け皿
   となる政党をめざして

  河上義市(関生支部)

さん、特に、遠方、東京や北海道からこられたみなさん、本当にごくろうさまです。敬意を表します。
 一点目、関生支部の08春闘です。賃上げは6,500円、それと、日々雇用労働者の1就労400円、福利厚生、一時金などについては昨年と同額。われわれ一般組合員としては、金額については満足しておりません。ただ、これは業界再編も含めた大きな視野を展望するという意味で、腹に落としております。
 二点目、沖縄の問題です。昨年3月の文科省の検定問題、特に沖縄の「集団自決」記述の問題に対して、今月15日に政治ストライキとして2時間の時限ストを行います。これは各ブロック・分会が独自の行動を行います。例えば、支部から「こうしろ」という話ではありません。分会やブロックがこの運動に対してどうしたらいいのか、どういう問題意識を持つんだということで、行動に取り組みます。こういう運動を通じて、組合員の反戦・平和なり、沖縄教科書問題を、これは沖縄だけの問題ではない、これは日本全体の問題なんだという認識を高めながら、最終的には、東京での大集会を成功させていきたいなと考えております。
 次に三点目です。もうご存知かも知れませんが、宇宙の軍事的利用に道を開く「宇宙基本法」が、内閣の委員会で可決された。知っていますか?
 ねじれ国会の中で、自民、公明、民主も賛成しているのです。これはどういうことか。宇宙の開発の目的を「わが国の安全の保障に資する」、安全のためには宇宙開発も辞さないということです。つまり、アメリカの軍事戦略と絡めながら、1,000億も負債があるのに、これからどれだけ軍事費に使っていくのか。また、われわれの生活に関する問題でも、年金問題や高齢者医療の問題、国民の基本となる部分が侵害され、憲法の基本3原則、国民主権、基本的人権の尊重、絶対平和主義。これが脅かされています。そして、2大政党ということで、大きな自民、民主が力を持っていますけれども、国民のための政治にはなっていないと僕は思います。ですから、時代は、新たな政治の再編も含めて本当にこれから不透明な時代になっていくだろうと思います。
 そういう意味で、新党準備会スタートとなって、小さな一粒かも知れませんけれども、この準備会を契機に本当の意味で、労働者・大衆の受け皿になるような政党をわれわれは目指していかなければならないだろうという風に思います。


岡山におけるユニオン運動の
   現状と革命21に期待する事

   室 政司(女性・地域ユニオンおかやま書記長)

 必要性を感じた人たちと岡山でユニオンを結成して6年になります。多くの仲間の支援を受けながら、ようやく歩き出したかな、と言う感じがしています。この他にも地域の人たちといくつかの市民運動を一緒に進めています。環境問題、原発問題などの時代的課題に対する闘いが非常に弱いと感じます。「革命21」は、このような時代的課題に対しても真剣に向き合う闘いを進めていくことが重要だと思います。 最近8件の争議のうち、3件の解決を図ることができました。その一つは「登録型派遣」の案件です。労働者派遣法の政令で定める26業務で契約していたものの、実態は一般派遣。一般派遣であれば、契約更新が1年を越えたら、派遣先が同一業務に新たな労働者を雇い入れる場合、派遣先には派遣契約をしていた人に対し「雇用努力義務」が生じ、この「雇用努力義務」との闘いでした。9ヶ月経過し、最終的には金銭和解しました。「雇用努力義務」も法律ですが、労基署もこの「雇用努力義務」についてはほとんど判断を示そうとしません。地方の小さな闘いですが、穴を開けた意義は、大きかったと思っています。
 今年4月、パ−ト労働法が改正されました。この中にも義務と努力義務があります。義務規定については一定の規制がありますが、努力義務に違反する場合のペナルティの判断はあいまいで、団体交渉で解決がつかなければ、地労委、労働局の斡旋、あるいは裁判で判断を仰ぐしか方法がないのが現状です。義務と努力義務の隔たりを痛感した闘いでした。
 次は特定派遣労働者の解雇問題です。派遣会社に正社員として採用され、派遣先が請負契約をしている就業先で勤務すると言う、極めて偽装派遣の疑いが濃い派遣でした。就業先でのトラブルにより派遣先に返され、自宅待機が命じられました。その後解雇通知が送付されてきたのです。事務折衝、団体交渉、地労委の斡旋等、10ヶ月余の闘いを通じて、金銭和解で解決しました。雇用期間が極めて短かったため、グル−プ会社全体の偽装派遣の実態に迫ることができなかったのは、残念な結果となりました。
 (中略)
 岡山は190万人ほどの人口。地方の運動ですから、一気に組織拡大を図ることは困難ですが、着実に前進していると感じています。このようなユニオン運動を通じ、変革の道を求める仲間の結集を皆さんと一緒に進めていきたいと思います。


水道検針労組から

  木田耕作(東京)

 非正規労働者が中心で、大体20万円前後でがんばっている労働者を中心に労働組合を結成しています。
 今年は情勢に合わせて、非正規労働者の権利を全面に掲げて取り組みました。その結果、有給休暇を、法定通りに7日間〜15日間獲得し、それから、水道検針と同じように仕事をしている職種の仲間がいるわけです。そのメンバーは交通費もなし、労災もなし、雇用保険もなし。そのメンバーが労働組合に入りまして、要求を掲げました。その結果、交通費、労災、それから雇用保険含めて、有給も取って、全面的に取得することができました。
 一昨年から入札問題を契機に組合員は増え、各営業所に組合を組織することができました。そういう意味では前進はしています。
 同時に、数年前から世界の水企業の一つである外国資本が、私のところの会社に入ってきました。この間、世界の水企業は、世界銀行をバックに、民営化を進めて、世界的に水道料金が上がったり、貧乏な人には水が供給されないという状況になって、世界中を荒らしまわってきました。
 本当にびっくりしたのですが、中小企業にまで、こういう世界のグローバリゼーション・新自由主義政策が身近に迫ってきています。そういう意味で、これまでの個別の闘いだけではやっていけないという危機感を感じています。
 非正規労働者の運動を基礎に、みなさんと共に、前へ進んでいきます。


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