第9号(2009/3/1)●1面
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春闘と連動し、全国各地で「派遣切りホットライン」開催

北海道・東北・東京・茨城・静岡・愛知・三重・大阪・京都・広島・九州など

炊き出し・労働相談・生活相談

大阪でも「派遣切り相談村・関西」
全国各地で「派遣切リホットライン」

 昨年末、東京日比谷公園で取り組まれた「年越し派遣村」には、雇い止め・解雇によって職や住まいを奪われた何百人もの労働者が殺到し、日本社会に衝撃を与えた。それは、好況時には大量に「安く」雇い入れた労働者を不況時には何のためらいもなくいとも簡単に路上に放り出す利益本位の大資本の本質を、われわれに改めて思い知らせた。以来、非正規労働者の派遣切リ・貧困問題は、大失業時代の政治問題となった。
 27日、厚生労働省は、3月末にも非正規切り15万8千人との調査結果を発表し、今後派遣・請負業界全体で数十万人規模が職を失うと推定している。
 このような大資本の横暴を許さず、労働者の働く権利・生きる権利を守ろうと、春闘の真っ只中の2月28日〜3月1日に、全国各地(北海道・東北・東京・茨城・静岡・愛知・三重・大阪・京都・広島・九州など)で一斉に「派遣切りホットライン」が開催された。

「雇い止めと言われた」と相談が次々

 その一つである大阪では、09春闘と連動し、NPO非正規労働者のための協働センターが事務局となって、反貧困・生活確保、仕事よこせの運動を結びつけた「派遣切り相談村・関西」(村長=西山直洋氏)が2月28日、3月1日に取り組まれた。物資やカンパ金も集まり、ボランティアも駆けつけた。会場は、連帯労組のユニオン会館旧館1階で炊き出しが両日とも午前11時と午後5時の2回300食が用意された。3階大会議室は休憩と食事用として解放され、4階で派遣切りなどの労働相談、生活相談が行われた。
 「相談村」には、開始直後から次々と電話がかかり、各労組の組合員らが相談に当たった。2日で延べ160人の電話や訪問による相談があった。電話相談では、「3月末で雇い止めと言われた」「仕事がなく生活ができない、生活保護を申請したい」など切実な相談が多くあった。直接相談に訪れたある非正規労働者は「3月末で雇い止めと言われたが、継続雇用を会社と交渉したい」として、その場でユニオン加入を決意した。炊き出しコーナーでは、温かいイノシシ汁とおにぎりが訪れた人々にふるまわれた。「相談村」主催者は、このような取り組みを今後も継続していく意向だ。
大失業時代を労働者の団結で闘おう

 今、派遣切り・解雇の大波は、非正規労働者から正規労働者までをも飲み込もうとしている。大失業時代の今こそ、労働組合がこれまでの活動スタイルを変えて奮闘すべき時である。困難な状況にある労働者の悲痛な声を、闘いの要求と闘いの力に変え、大企業に莫大な内部留保を吐き出させ、大企業・国・自治体に、社会的責任をしっかりと果たさせよう!
 反派遣切り、反貧困・反失業、大幅賃上げ、賃金底上げの春闘の勝利へ!

関生支部に新たな権力弾圧

5名の不当逮捕糾弾

2月24日、開示公判に100名を超える組合員が支援行動! 
逮捕されている仲間を激励!即時釈放を求め連帯と反撃を!

 2月12日、連帯ユニオン関西地区生コン支部(以下関生支部)に、新たな弾圧事件が仕掛けられた。早朝から、武建一委員長はじめ支部役員ら6人の自宅、支部事務所に家宅捜索が入り、武委員長以外の5名が逮捕された。被疑事実は、生コン業者の関西宇部における威力業務妨害。
 2月24日午後3時より開示公判が大阪地裁であった。
 裁判官のいう逮捕理由は、昨年7月2日、関西宇部吹田工場に対して関生支部が行った08春闘協定履行を求める要請行動に於いて、午前11時1分より11時27分までの26分間出荷ができなかった事、その結果モルタル0・88リューベ、金額にして2万7544円の被害があったとするもの。このデタラメな理由に、弁護団は「わずか26分出荷ができない事で、モルタルの商品価値が無くなった事実を裁判所は検証したのか。実際に2万数千円の被害で、5名もの組合員を逮捕・拘留する異常な弾圧は、関生支部の産業政策運動をつぶす事を目的とした刑事弾圧である。」と、厳しく裁判官を追求した。しかし、裁判官は、「答える必要がない」と、極めて反動的対応であった。
 逮捕、拘留の5名を代表した執行委員は、「今回の逮捕は、自分たちが行っている産業政策闘争の破壊を目的とした不当な弾圧である。即時釈放を求める。」と力強く裁判所を追求し、4名の役員・組合員も黙秘で闘う事、自分たちの運動の正当性を力強く訴えた。
 今後、権力の不当な起訴が予想されるが、関生支部は真っ当な労働運動の産業政策闘争を貫くため、逮捕された仲間を支え、反撃を準備している。
 この関生支部への不当な権力弾圧は、関生労働運動の産業政策闘争の不況にあえぐ中小企業への更なる影響と組織的拡大を恐れたものであると同時に、「派遣切り相談村・関西」の闘いにみるように、この産業政策闘争が政治・社会問題と化してきた数十万の派遣切り・非正規労働者の怒りと結びつくことを恐れての先制攻撃であるといわねばならない。関生支部への激励と連帯を!大阪府警に抗議を集中し反撃しよう!
(2月24日記 大阪・N)

〈追記〉3月2日、2名が処分保留で釈放され、3名が不当にも起訴となり拘留継続となった。


■抗議先
大阪府警本部
電話(代)06(6943)1234

注――関西宇部は、大手化学メーカー宇部興産の子会社で、大阪府に4つの生コン工場を持つ直系工場。07年3月には、関西宇部の堺工場が生コン汚水を2年半にわたり100トン以上も大阪湾に不法投棄(廃棄物処理法違反)した件で書類送検。昨年はミキサー車の汚水を路上にばらまいたり、下水口に垂れ流した件で、各自治体から立ち入り調査や行政指導を受けた。さらに、土曜稼動の再開やミキサー車の路上洗浄再開を求めるなど、メーカー本位の拡販競争の再現をねらう直系グループの先頭に立ってきた。こうした関西宇部の経営姿勢を追及する運動に対する報復として、今回の弾圧事件が仕掛けられたといえる。

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