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―検察は正義の味方ではない―
●警察は番犬、軍隊は用心棒、検察は権力の魂
私の知人である元検察官が、かつて飲み屋で酒を酌み交わしながら、私への質問の形で自問自答してくれたことがある。
知人「検察とはなにか、ご存知ですか。」
答え「検察とは『権力の魂』なのです。」
私 「すると警察は『権力の番犬』ですか。軍隊は『権力の用心棒』でしょう。」
二人「三者を一言でいえば、そんなところでしょうね。」
検察は「権力の魂」ということは、ことの核心を衝いている。
●逮捕は国策捜査
ときどき、検察は政治家を狙い撃ちする。しかし、それは政界でいえば「雑魚(ザコ)」にすぎず、政界に影響を及ぼさず政治屋に警鐘を鳴らすためにすぎない。自民党はもちろん、野党だった社会党でも委員長クラスは問題なし。狙われたのは、「雑魚」議員であった。
「大物」を検挙することが稀にあるが、その場合の原則は、政権を掌握する与党、日本の場合は自由民主党の「正統派」、保守本流に属さない「大物」が選ばれる。総理に伸し上がり「今太閤」といわれた田中角栄がその典型である。叩き上げの成り上がりは、どんなに権力に奉仕しても、都合が悪くなれば権力の中核から弾き出されてしまうのである。田中系列の金丸信、近くは小型角栄の鈴木宗男がその例である。
今回の企業献金を事由として第一秘書が逮捕された当事者である民主党代表小沢一郎の場合でも、田中角栄―金丸信―の弟子であったことが検察の標的とされたのである。近付く総選挙を前にして、累卵の危うさどころか敗北必至の自民党政権に対する客観的に支援となる検挙は、(まさしく本人自身がその犠牲者となった外務省官吏の佐藤優の造語どおり)「国策捜査」となったのである。日本語に堪能なハロルド・カーティス教授の指摘するとおりである。
アメリカに端を発した金融恐慌―経済恐慌の大波を被り、危機に陥った独占資本体制の動揺と自信喪失を何とか食い止めようとする「権力の魂」の今回の先走りであった。
もっとも、私は小沢一郎を擁護するつもりは少しもない。
●中国の官僚体制の腐敗
本年3月に終了した中国の「最高機関」(?)全国人民代表大会では、「保八」が強調された。これはすなわち、国民経済の成長率8パーセントを維持するということである。それは、世界的不況の中で達成できないであろう。
全人代では、少しばかり期待された(らしい)、三権分立(裁判の独立)、各級議会の選挙制はどれも問題にすらならなかった。
中国の長いマンダリン制(mandarin)は牢固として生きつづけている。この悪名高い中国古来の官吏制は、支配政党である共産党にも浸潤し、さすがの毛沢東も文化大革命によってこれを粉砕しようと努力したが、遂に失敗してしまった。一党独裁制と癒着した官僚制こそ、まさしくアクトン卿(Lord
Acton)のいうとおり「権力は腐敗する。絶対権力は絶対に腐敗する。」(Power corrupts, absolute
power corrupts absolutely.)のである。一党独裁制下に腐敗は必然的となる。
中国は土地は国有で、農民は使用権(占有権)を認められているところ、(地方)党・政官吏は、この使用権を自由に売買、剥奪して勝手なことをやり農民を抑圧しているという。農民運動が起こるのは当然である。
●日本共産党は独占資本と闘え
翻って、わが国のマンダリンは、国家試験に合格した技術官僚として、マックス・ヴェーバーの説く「近代官僚制」らしく、独占資本権力に忠実に奉仕している。「規制緩和」、「派遣制の全面化」、日銀の金融機関の「株式・債券購入」等々。問題は、共産党が『赤旗』を通じて「金権政治」「企業献金」批判ではなく、(もちろん、それも大切であるが)独占資本の政策に反対し、対抗し闘うことなのである。ソマリア沖へ海上自衛隊の自衛艦(つまり軍艦である)を法律制定前に派遣する暴挙に対し闘わず、企業献金反対とはピントがずれているのである。
嗚呼、東洋のマンダリン!何と頑強か!!
編集部注―マンダリンとは、中国の清朝の科挙合格者官吏制に源を持つ、収賄、汚職、蓄財の官僚共のことです。
| 「フリーター生産工場」としての大学院 |

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働けど働けどなお貧しい人は、現在、ワーキングプアと呼ばれるが、大学院博士課程を修了しながら、正規雇用されずにいる人を「高学歴ワーキングプア」と言う。彼らの窮状を報告し、彼らがなぜ大量に生まれ、放置されているか、本書ではそのカラクリが解明されている。
2006年現在、大学院全体の在学者総数は約26万人で、20年前に比べて4倍近くにも増えている。この異常な増加は、自然発生的なものではなく、文部省(現文部科学省)の方針によっている。平成3(1991)年に文部省が打ち出した「大学設置基準等の改正」には、大学改革の方向性として3つの方針が示されたが、その内2番目の「世界的水準の教育研究の推進」が大学院重点化に直結する計画であった。計画は予定通りに進み、結果は先に見たように、20年前に比べ4倍近くに増えた院生であった。
疑問なのは、@増産で上積みされた院生や修了者らは、社会のどこに吸収されたのか?Aそもそも社会は、大学院卒をどれほど必要としているのか?B院生らは、それぞれ自主的に進学を決めたのか?だ。今「高学歴ワーキングプア」層が急増しているが、その原因こそ、そのまま3つの疑問に対する解答なのだ、と著者は言う。この疑問と解答の間に問題の本質が隠されているが、著者は、その本質をひもといていく。
本紙読者も、水月氏の本を読んで、この問題をぜひ考えて戴きたい。
 2009年第23回
憲法フェスティバル
●芝居、歌、講演など
■5月23日(土)13:30〜17:30
■九段会館ホール(地下鉄九段下)
■お問い合せ:
TOKYO大樹法律事務所
03-3354-9681
後楽園法律事務所
03-3818-1640
ピープルズ法律事務所
03-3354-9662 府中緊急派遣村
in 府中公園
■4月18日(土)10:00〜
4月19日(日)10:00〜
■大相談会 ■炊き出しもします
電 話:090-3085-7557(松野)
FAX:042-340-4610
メール:matsuno@mx4.ttcn.ne.jp
ブログ:http://blogs.yahoo.co.jp/peace19th
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ホーム炎上地獄の業火かくありぬ
新卒採用その根底にある差別
会社主義ひっくり返せば社会主義
乾坤一擲その一擲が足らな過ぎ
川柳という大攻勢の時到る
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●花冷えの深夜の校了作業。事務所の前の桜並木に「花祭り」の赤い提灯の列がゆれる。徹夜作業の疲れも濃いスタッフの顔。ゲラを受け取りながら、〈新聞をつくり、届けること。これが編集部の闘い。がんばれ〉と心密かにその背中に声をかける。(生)
●私事で恐縮であるが、とても大切な恩師が他界された。恩師と言っても芸事の恩師で歳も私より若い。前回3月号編集の多忙な中、病院に見舞う度にやつれてゆく姿が編集中も頭から離れなかった。3月6日、風の姿、花の囁きを教えてくれた先生は、今年の桜を見る事なく逝ってしまわれた。/短歌も「花」のある芸である。朝日歌壇で話題となった謎のホームレス歌人に28日、反貧困フェスタから特別賞が贈られた。心と心を花が結ぶ。(幹)
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