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第14号(2009/8/5)●1面 HOMEへ |
米国サブプライムローンを震源地とする世界信用恐慌の爆発と米国のイラク・アフガン侵略戦争の敗北を契機に、米国一極支配は終焉した。それは、一言で言えば、弱肉強食の市場原理主義・新自由主義の破綻とアメリカ帝国の力の衰退を示すものであり、世界の資本主義体制の危機を象徴している。こうして、現在、世界は「ポスト新自由主義」と「ポスト・アメリカ」の時代に入っており、新たな世界秩序をめぐる再構築・再編成の大転換期にある。 わが国においても、郵政民営化、教育基本法、国民投票法の制定、沖縄の辺野古・高江の新基地建設推進攻撃、米軍再編―「グアム移転協定」批准、インド洋・ソマリア沖への自衛隊派兵の強行など日米同盟優先・対米追随政治、朝鮮敵視政策による朝鮮への制裁と戦争挑発、貧困と格差を拡大する弱肉強食の新自由主義政策を強行してきた自公政権に対して、人々の怒りは爆発しつつある。沖縄民衆をはじめ、高齢者、中小商工者、漁民、農民の闘い、また非正規労働者、派遣労働者の闘いは痛みの受け皿を求め起ち上がり、社会の深層から青年たちが起ち上がり始めている。それらは、政治不信を通り越し、社会変革をめざす潜在的エネルギーの大きな高まりをしめしている。ここにこそ、最近の政令都市市長選や知事選、東京都議選の結果に端的に現れた自民党大敗の地殻変動・構造的変化の根拠がある。いま、誰の目にもはっきりとしてきたのは、戦後六四年にわたって継続されてきたアメリカと独占資本言いなりの自民党政権の路線破綻とその統治システムの制度疲労、その統治能力の機能不全・崩壊の姿である。この状況に、恐れ、うろたえているのは、財界・支配者たちである。このような情勢下で闘われているのが、今回の総選挙である。 だからこそ、戦後の歴史を画す意味を持つ今回の総選挙の争点は、この状況をいかなる方向に変えるか、つまりわが国の進路を決める重大な路線選択の選挙である。にもかかわらず、自民・民主などの「マニフェスト(政権公約)」が出されたが、いずれも「政権選択」のかかった選挙といいながら、この国のかたちや姿、進路にかかわる肝心要の路線選択の争点を封印し、あいまいにしている。 わが国の進路をめぐる今回の総選挙の争点は、二つある。 われわれは、総選挙でこの争点を鮮明にし、政党・候補者選択の政策基準を明らかにして、すでに命脈つきた自公政権を打倒し、その長きにわたる支配に終止符を打ち、日本の政治変革のための新しい出発点を画すために奮闘する。 しかしながら、われわれは民主党基軸の「新政権」に対して、過大な幻想と期待を持ってはいない。なぜならば、民主党は、日米安保同盟を最重視し、新自由主義的経済政策、憲法九条改憲、朝鮮敵視政策、自衛隊の海外派兵などについても自民党と大差なく、財界が独占資本支配の安定のために求めている政権交代可能な「ブルジョア二大政党制」をめざしてきたもうひとつのブルジョア政党であるからだ。事実、鳩山民主党は、「政権交代」が視野に入ってくるや、「マニフェスト」から@日米地位協定A在日米軍再編B対アフガニスタン支援Cインド用での海自の給油活動などについて、いずれも「抜本的な改定」としていたものを、結局@Aは「改定を提起」などのあいまいな表現に、BCは削除した。「もしマニフェストに掲載すれば反米とみなす」という米政権筋からの脅しに屈し、米政権の顔色を伺っての軌道修正・後退と言わねばならない。また、日本農業を破壊する「米国との自由貿易協定(FTA)締結」の明記や鳩山代表の「非核3原則放棄」に通じる発言にも自民党と同じ体質が現れている。 しかし、その半面で、民主党は派遣法改正の野党共同提案、「日米核密約」の情報公開、沖縄の辺野古新基地建設反対などの立場をとってきたことも重視する。自公政権打倒以降の新しい局面で、労働者民衆がその契機を掴み、大衆闘争の発展でもって「新政権」の路線的政策的矛盾を突いて、闘いの条件を広げて行く可能性を見ておかねばならない。 いずれにしても先に述べたように、自公政治に対する民衆の怒りと批判の根底にある労働者民衆の変革の欲求・エネルギーが、一度は民主党基軸の新政権実現に流しこまれたとしても、その政策的矛盾を突き揺るがし、早晩、「新政権」は行き詰まり、「体制翼賛会」的な政党大再編へか、あるいは本格的な資本主義変革への再編へか、時代は激動の時を迎える。われわれに問われているのは、民衆の変革への欲求を資本主義打倒へ真正面から組織してゆく大衆的運動の発展とその主体の準備を急ぐことである。そうした新しい政治への流れの扉を開けるためにも、今次総選挙で、争点を鮮明にし、まず自公政権を倒すことが重要なのである。 総選挙において、われわれの政党・候補者選択の政策上の基準は以下である。 すでに述べたように、今日の歴史的情勢は、社会の根本的な変革をめざして独占資本と政府・権力と闘う立場の政党を求めている。しかしながら、社民党が民主党との連立政権参加を鮮明にし、さらに日本共産党も政権交代への流れに乗じて「建設的野党」として民主党にすりより,秋波を送っている。この情勢に応える政党は残念ながら少数である。われわれはいまだ準備会の段階ではあるが、少数ながら我々の立場を明確にして大衆的運動の発展を組織することによって、階級対立が激化し、団結と闘いの条件がかつてなく拡大している情勢に確信をもって、われわれの主体形成に全力を尽くす。
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