第14号(2009/8/5)●8面
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■寄稿

戦争責任追及 不二越闘争に総決起を
「10・6富山不二越門前全国集会」から
「10・9東京品川駅大街宣」へ!
2007年9月19日富山地裁で不当判決を弾劾する原告たち

 現在、太平洋戦争中に日本国・不二越企業が行った韓国人強制連行・強制労働の戦争責任を追及する闘いが大詰めを迎えています。80歳前後となった第2次不二越訴訟原告団は、来る10月6日、全力で来日し、不二越に座り込み、命をかけてでも闘い抜くと重大な決意をされました。
 韓国・朝鮮人強制連行訴訟は、不二越第二次以外、全てが最高裁で棄却されています。最高裁棄却という法的切り捨ての枠から自己を解き放ち、全力で勝利へと向かう本格的な闘いが今から始まります。
 原告の訴えに全力で応えましょう。皆さんに、原告団と共に闘うことを訴えます。

◆不二越への強制連行

 富山市にある工作機械メーカー・不二越は、太平洋戦争中、軍需工場として成長し、戦争末期には、韓国から女子勤労挺身隊として少女1090名、青年男子540名を徴用工として強制連行し、強制労働させて、賃金すら支払いませんでした。とりわけ、少女たちは学校や行政を通じて「働きながら女学校に行ける」「お花やミシンも習え、お金も稼げる」とだましての強制連行でした。実際には勉強などは全くできず、粗末な食事でベアリングや研磨など、昼夜2交替の重労働を強制されました。厳重な監視下に置かれ、病気やけがが多発し、日本で亡くなった人もいます。
 彼女たちは、帰国してからも、「対日協力者」「性奴隷」とみなされるため、家族にも日本に行ったということは言えませんでした。そして今もなお肉体的・精神的後遺症に苦しんでいます。しかし、不二越は今に至るも謝罪はおろか、戦争犯罪を居直り続けています。

◆第二の独立運動としての不二越闘争

 1992年9月、3人の被害者が謝罪・補償・未払い賃金の支払いを求めて第1次訴訟を起こしました。原告団長・金景錫さんは、16歳の時、日本鋼管川崎製鋼所に強制連行され、1943年に戦時下スト首謀者として拷問を受けました。そのため障害を負いながらも生きのびた人です。彼は1991年単身で来日し、「特高月報」を証拠に日本鋼管訴訟を起こしました。日本の対企業追求裁判の第一号です。それに続いて、不二越闘争が闘われました。
 金景錫さんは、自らに「侵略に対して独立運動を闘った仲間に対して、生き残った者の責任」を課していました。韓国では、1875年から35年間も独立義兵戦争が闘われ、1910年の「韓国併合」以後でも、3・1蜂起や国外の連綿とした独立戦争がありました。不二越闘争は、そうした韓国民衆の闘いを引き継ぎ、再びアジア侵略を開始した日本に対する「第2の独立運動」なのです。

◆勝利の核心は闘う民衆の力

 第一次不二越訴訟の1審・2審は棄却という不当判決でしたが、原告たちは不二越門前ハンスト闘争など、決死の闘いを行いました。不二越は、たとえ裁判で法的には勝利しても、原告団の永続した門前闘争「正門封鎖」に打撃を受け、音を上げていました。ついに2000年7月、原告団は異例の最高裁勝利和解を勝ち取りました。しかも和解の当事者には、原告になっていない不二越連行者4人も認めさせました。この最高裁和解は、判決に準ずる意味を持っています。そして70万強制連行者全てに対する賠償の道をも開く勝利でした。
 しかし、この勝利とは、死活を賭けて企業を追いつめるなら勝利できますが、同時に、闘いを裁判の枠の中に限定したならば、棄却を認めて敗北し引き下がるしかありません。

◆ 第二次不二越の決戦へ、みなさんの総結集を!

 第1次闘争に続いて、2003年4月、23人が原告となって第2次訴訟を起こしました。富山地裁は2007年9月、「日韓請求権協定により解決済み」と棄却しました。原告たちは、即座に糾弾の声を挙げ、不二越構内に突入して身をもって闘いました。控訴審は10月5日に結審となります。しかし原告たちは、もはや日本の裁判に一切幻想を持っていません。すでに4人の原告が亡くなりました。最高裁判決が出るときに、一体誰が遠路日本まで来られるというのでしょうか。しかも最高裁判決は棄却以外にはありません。だからこそ原告は今総力で不二越企業に迫り、勝利まで闘うと怒りを燃え上がらせています。
 この闘いは、日本人にとっては、再びアジア侵略を繰り返さないという死活をかけた闘いです。原告は、日本の民衆がいかなる立場をとって戦争責任を政府と企業に取らせるのかということを厳しく問いかけているのです。
 皆さん、10月6日富山―10月9日東京行動に参加してください。原告とともに闘いましょう。(文責・吉川巌)

2007年9月19日地裁判決後不二越構内へ
職員に、『社長を出せ』と詰め寄る原告。
●行動予定 (時間などは現在調整中です)
 10月6日(火) 仁川空港で記者会見 出陣式
 10月6日(火)〜不二越富山本社への行動、正門前で座り込み、全国集会
 10月9日(金) 東京行動
    朝8時〜品川駅大街頭宣伝
     10時〜内閣総理大臣宛要望書提出、国会院内集会・記者会見
 10月13日(火)〜不二越座り込み行動を継続する
    関西・愛知における行動を行う(検討中)
 
催し物
『沖縄「自立」への道を求めて』出版記念シンポジウム

日 時:2009年9月11日(金)開場18時 開始18時半 終了予定21時
会 場:全水道会館3階大会議室(JR水道橋駅東口から徒歩2分)
 参加費:800円 ※予約は不要です。会場に直接お越し下さい
◆シンポジウム内容
*日米関係の転機に沖縄から日米同盟を問う 新崎盛暉さん(沖縄大学名誉教授)
*振興体制の問題と新たな沖縄の自治を求めて 島袋 純さん(琉球大学教授)
*総選挙と沖縄〜いま“自立”から“自律”へ 前泊博盛さん(琉球新報社論説副委員長)
*書評『沖縄「自立」への道を求めて』 坂手洋二さん(劇作家・演出家)


沖縄に基地はいらない ジュゴンの行進!

日時 : 9月12日(土) 午後3時 場所 : 水谷橋公園に集合(中央区銀座1-12-6)
  *地下鉄有楽町線銀座1丁目駅、銀座線京橋駅、都営浅草線宝町駅
連絡先:沖縄一坪反戦地主会関東ブロック(090-3910-4140)
変革のアソシエ 労働講座
大失業時代に負けるな――新たな労働運動の創造と戦略を構想する


日時 : 9月26日(土) 午後3時〜5時 
場所 : 「変革のアソシエ」事務所 参加費 : 1000円(貧困者は可能範囲で)
   (東京都中野区中野2-23-1 ニューグリ−ンビル309号)
  *JR・地下鉄東西線中野駅南口下車徒歩2分
講師 : 石川源嗣(全国一般東部労組副委員長、労働相談センター所長)
※終了後、講師を囲んで懇親の場を設けます
地域の力、人の力 〜食と農の現場から語る「連帯経済」〜

日時 : 9月27日(日) 14:00〜17:00 13:30開場 
会場 : 在日本韓国YMCAアジア青少年センター
   地下1階 スペースワイ 参加費 : 一般500円
講師 : 大野和興さん/塩見直紀さん/本田節さん
主催 : 財団法人大竹財団/アジア連帯経済フォーラム2009
鶴彬生誕100年 建長寺 川柳シンポジウム

10月2日(金) 9:00受付 9:30 剣花坊・鶴彬追悼法要
  鎌倉市 建長寺(応真閣・126畳)
君は知っているか? 29歳反戦川柳作家の鮮烈な生と死
10:00〜映画上映「鶴彬〜こころの軌跡」
午後 記念講演、パネルディスカッション、記念句会 16:20 終了予定
参加費:3500円(弁当付)寺の拝観料300円は各自支払い。
主 催:「建長寺川柳シンポジウム」実行委員会  
    TEL03(3530)8588 FAX03(3530)8578
    メール:senryusinpo@yahoo.co.jp

お詫びと訂正
『コモンズ』8月号に誤記がありましたので下記のように訂正し関係各位にお詫び申し上げます。  2009年8月5日 コモンズ編集部
1頁 「8・6ヒロシマ−平和の夕べ 平和講演 河野美代子」
    被曝二世     →  被爆二世
4頁 「8・15決意新たに(尾形憲)」
    東京大学名誉教授 →  法政大学名誉教授
5頁 「関西・労働学校ワーキングスクールアソシエ 第3期開講」
    2回目は、8月20日 →  2回目は、8月28日

ペシャワール会DVD販売中

 6月2日(火)、船橋市勤労市民センターにおけるペシャワール会福元満治事務局長のアフガニスタン現状報告と訴えの一部始終を「We命尽きるまで」の藤山顕一郎監督が熱く撮ったDVDを希望者に頒布します。送料別で1枚千円。編集完成まで若干日時がかかります。ご了承下さい。お申込は『コモンズ』まで

コモンズ川柳

乱 鬼龍 

八月の空戦いを放棄せず 

大雨にもうガタガタの保守地盤 

煉獄の業火か選挙戦は燃ゆ 

芸もなき芸能界の地獄道 

風起こす知恵と度胸と企画力


編集室から

●月刊の辛い所で、民・社・国の連立協議の行方、鳩山新政権の概要も今後サプライズがあるかもしれないが、これで校了とせねばならない。今号に、選挙直後のお疲れにもかかわらず本山先生と津野さんより、神戸と千葉の選挙戦の現場からの貴重な報告を、矢山・いいだ両顧問には談話をいただいた。また、建設独占との闘いに注目しており、桑田近圧労組委員長の「これまでの10年、これからの10年」は、労働運動・協同組合運動が時代を変えるという展望がよくわかり、素晴らしい。皆様に感謝!(生)
●最近とても感動した映画がある。『The World's fastest Indian』。オートバイのスピード記録を樹立した老人の実話。夢はどんな年齢でも見ることができる。そして実現出来ることを教えてくれる。(幹)

次号予告

■鳩山新政権誕生に思う
 (インタビュー、談話など引き続き)
■『沖縄「自立」への道を求めて』出版記念
 シンポ【いま、沖縄から日本を問う】から
■「地方から」「いま、韓国では」
■「協同組合運動とは何か」など連載ほか
■現場からの通信・原稿をお待ちします。


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