第21号(2010/3/1)●8面
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9条改憲阻止の会「論評」より
政治権力が動く場に視線を

三上 治 


 僕の属する会の呼びかけによる国会前の座り込みや全国的な集会などがあって慌しい月末であった。こうした行動の中でも僕の脳裏を去らなかったのはやはり「小沢問題(小沢事件)」であった。裸木になって寒々しい姿の銀杏を見つめながら自己問答をしていたのはやはりこのことだった。小沢事件では検察の処置が気になるが、それ以上にこの事件の本質が隠されたまま処理されてしまうことが気掛かりである。検察が日本の官僚の総意を代弁し、さらに背後ではもっと大きな力が後押しをし、小沢を潰し民主党を変質させ骨抜きにするのがこの事件のもくろみである。民主党の議員の一部の言動ではこれが功を奏しているように見えるが、なかなか見えにくいこの事件の姿を取り出してみたい。
 この事件は政治権力(統治権力)としての検察が政治権力の絶対化を保持するためのものである。それは政治権力の根幹を握ってきた官僚権力の総意であるが、注目すべきは権力の発現様式である。検察はこの目的のために、政治的大義を掲げない。また、力の支配という形態も取らない。金権(利権)政治の浄化という通りのよい言葉を使う。マスメディアはこれを正義として代弁的な報道し一体化する。そしてこの動きは人々の心的動きの中にも浸透する。例えば小沢は胡散臭い利権政治家であるという像が刷り込まれる。金に汚い政治家の悪業追及という像はやすやすと通る。こうした表層のイメージを通して政治権力の絶対化という深層は隠されながら貫徹していく。検察とマスメディアの一体化した動き、人々の心的反応という様式の中で、政治権力は絶対化の同意を得ていくのである。これは正義の形成と流通でもあるが、聖戦のような国民的理念でなく、「民主主義」や「市民的正義」などが使われる。目を離してはならないのは様々の形態(様式)を通してその集中と絶対化を図ろうとする政治権力の動向である。これは政治権力が自己制限的にではなく、恣意的に振る舞うことでもある。政治権力を自己制限し、権力を分立する民主主義に反することである。現在では政治権力の絶対化や集中化は大義を掲げ、強制的には見えない形で現れるから、対抗がしにくい。この小沢事件では、この捜査が不当であると思っても対抗が難しい。卑小な形態をとって現れる政治権力の絶対化に抗する生の政治としての民主主義はさしあたり、これは「おかしいぜ」という身体的感覚や反応を基盤にして出てくる。この反応を政治権力の深部に届ける想像力こそ生の政治としての民主主義や人権を生かす武器である。小沢事件は僕らの政治的想像力を試していると言える。
民主党政権の予算を考える

草島勇太  

 まず初めに小生は大学3年の時にアメリカの有名な2人(ポール・スウィジーとポール・バラン)のマルクス経済学者の書いた『独占資本』を読んで、アメリカは30年ぐらいたつと国家予算の半分(50パーセント)ぐらいに財政赤字が拡大するのではないかと思いました。そして将来赤字国債が国家予算の50パーセントを超えることが出来るのかと考えました。50パーセントが壁(カベ)ではないかと心の中の片すみにずーっと思いつづけていました。それと共にアメリカの覇権(はけん)も将来だんだんと弱(よわ)くなるのではないかと思いつづけていました。そのこと(財政赤字が国家予算の50パーセントを超えることが出来るかどうかということ)がアメリカの試練(しれん)になるのではないかと考えました。そのことがアメリカではなく日本に来てしまいました。
 民主党の国家予算は(2010年度)、戦後初めて赤字国債の発行額が税収を上回りました(一般会計92兆3千億円、税収37兆4千億円、その他の収入埋蔵金など16兆6千億円、赤字国債44兆3千億円)。政府が目指したのは自民党政権が行なってきた公共事業重視(じゅうし)から国民生活重視に予算を割り当てることでした。鳩山首相は衆議院選挙で掲げたマニフェストで「コンクリート(公共投資)から人へ」の理念を貫けたと強調しました。また民主党政権は予算の事業に仕分けを行ない、約1兆円の無駄削減を行ないました。
 この結果、国と地方の借金の合計は2010年度末で862兆円となりました。鳩山政権の予算の特色は、公共事業費を前年度当初予算を10.3%減の約5兆8千億円に削ったことです。そのかわりに「人」に関係する社会保障費を前年度比で9.8%増の約27兆3千億円にしました。鳩山政権の予算案の目玉政策は中学卒業までの子ども1人当たり月額13000円を2010年6月から支給する。公立高校生のいる世帯は授業料を徴収しない。私立高校生には相当額(年約12万円)を助成する。高速道路の無料化は路線を限定して社会実験を実施、自動車重量税を減税、住宅取得のための贈与に対する非課税枠を1500万円に拡大、農家への戸別所得補償制度で10アール当たり15000円、雇用保険の適用範囲を「6カ月以上」から「31日以上」に緩める。現行のエコカー減税は2012年4月末まで続ける。自民党政権から民主党へと政権は後退しましたけれど、民主党は大変な時代に(巨額な財政赤字)政権を取ったことになりました。赤字国債の大量発行で国債の利息が高くなり、国債の暴落(ぼうらく)が始まらなければよいのですが。
 2月15日朝6時

美術展

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資本主義こそがリコールされてくる

可視化から視えては困るものがあり

併合という侵略を知ってるか

認識が甘く戦いなお甘い

革命の深さ高さへ降りてゆく

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編集室から

●2月は28日まで。通常月より3日ほど短いのは、編集実務には厳しい。それはどの機関紙業務にも同じ条件だから、泣き事は許されない。今号から山内議員の国会奮戦記を開始。どんどん新しい企画に挑戦したい。別記のように、春季を購読者拡大運動期間とした。読者の皆様には、友人知人のご紹介などご協力のことをお願いします。(生)

次号予告

■ 春闘の山場
■ 普天間問題の行方
■ 山内徳信国会奮戦記A
■ 変革のアソシエ第2回大会
■ 協同組合論、地方から、
■ チャベス演説など連載


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