第25号(2010/7/5)●2〜3面
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労働者の力で安保破棄・沖縄米軍基地撤去を勝ち取ろう!
6.23安保破棄・沖縄連帯の政治ストライキ
職場から安保破棄を叫ぼう!

連帯のこころ、とどけ沖縄へ!
 全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部は、6月23日、奈良、兵庫、神戸、京都、大阪など近畿一帯の全ブロックで「日米安全保障条約を破棄し、沖縄・普天間基地の即時閉鎖と辺野古新基地建設反対を求める」就業時間内2時間の政治ストライキを決行した。
 生コンの職場を中心に、会社に対し、労務の提供を拒むだけではなく、自己が管理するミキサー車を使用させないことを指示し、労働者たちはブロック・地域でまとまって、団地へのビラのポスティング、駅頭・繁華街でのビラまき、街宣を貫徹した。中には、沖縄の人たちの集住地帯である大阪市大正区に出かけてビラまき・街宣をしたり、ミキサー車と宣伝カー数台で、ミニ自動車パレードを展開したブロックもあった。
 また、朝から2時間の政治ストを打てない職場(生コン関連以外の多様な職種を組織しているため、労働者の職場支配が弱いところもある)については、終業後からのビラまき、街宣活動に取り組んだ。全職場が「最大限できることをする」を基本とした。
 さて、沖縄支援連帯の闘いは継続してきた。文科省の教科書検定策動(沖縄戦の歴史改ざん)に対する集会・デモや署名、自治体決議申し入れなどを重ねた。さらに、辺野古新基地建設反対闘争へのボート支援など、現地闘争との関係を継続している。特に、今年は普天間基地の即時撤去、海兵隊撤退、安保破棄を掲げた沖縄緊急意見広告運動(沖縄タイムス・琉球新報・朝日新聞全面意見広告)に全力で取り組み、全組合員・家族が1口カンパし、6月3日東京集会、6月5日大阪集会に結集した。
 6月5日大阪集会では、沖縄出身の山内徳信参議院議員と徳之島出身の武建一関生支部執行委員長の対談が印象的であった。外見も兄弟か親戚の様に似ており、最初から和やかな雰囲気に包まれた。しかし、話自体は、私たちが沖縄支援・徳之島支援といっているものの、むしろ、大和の住人が、自らの反戦平和・日本国憲法擁護の闘いを支援してもらっている、支えて貰っているという事が、自ずとあぶりだされた内容となっていた。本気で吹っ切れた闘いに呼応する闘いが求められていることを確認した。
安保破棄は彼方の課題ではない!
今がその時だ!
 さて、1965年に関生支部は結成された。その翌年に、当時24歳の武建一執行委員長を筆頭に3名が解雇された。その頃、ベトナムで米軍の北爆(北ベトナムへの空襲・爆撃)が本格的に開始され、これに反対した総評(1950年〜1989年。日本労働組合総評議会)が10・21国際反戦デーを提起、できたばかりの関生支部はベトナム人民支援の2時間のストライキを構え、決行した。この時、生産点に打撃を与えるストという目的意識を持って実行されている。米国のベトナム侵略戦争は日米安保・日本が支えてきた。
 会社は、戦争を止める権限も責任能力も無いのにストを打つのは違法だと事前に警告し、スト後解雇した。最終的には裁判に勝ち、現職復帰も果たした(1966年〜1970年)。自活闘争、裁判闘争、学習の三位一体のスタイルを築き、地域と連携して勝利を得た。

 最近では、03年のイラク戦争(米国の侵略戦争)にも反戦ストライキを決行している。さらに、地元大阪港の軍港化阻止を地域共闘として闘っている。大阪市への申し入れ、大阪市役所包囲デモ、訴訟と波状的に取り組んでいる。
 沖縄の米軍基地移設で揺れ動く国内世論は、在日米軍を相対化する契機でもある。沖縄・徳之島の闘いに連帯し、自らの階級的課題として、全国各地の労働者が職場で、地域で自前の闘いを積み重ね、そして、連帯していこう!安保破棄の絶好のチャンスだ!
(労働プロジェクト・Y)
普天間基地閉鎖、辺野古新基地建設反対を求めて、
ストライキで闘う関西生コン支部労働者への連帯アピール

安次富浩(名護・ヘリ基地建設反対協議会代表委員)

 沖縄の反基地・平和闘争に対するヤマトにおける労働者の立ち上がりに敬意を表します。
 沖縄県民の民意を無視し、みずからの公約も裏切って辺野古回帰という最悪な日米合意を決定し、辞任した鳩山政権。沖縄の過重な米軍基地の負担に感謝しつつ、日米合意を継承した菅政権に怒りを覚えます。
 沖縄県民は『琉球新報』等の世論調査で84%が普天間基地閉鎖、辺野古新基地建設反対を選択しました。しかも、日米安保支持は7%しかいません。このように米国政府の恫喝に屈した民主党政権への怒りのマグマが充満し、兄弟島である徳之島への移設案にも反対の声が大きくなりつつあります。
 民主党は、参院選のマニフェストで辺野古移設を明示するなど、沖縄県民への挑戦的な対応が顕著となっています。このような民主党と対決し、参院選沖縄選挙区で、基地の県内移設反対の候補者の勝利をかちとり、11月沖縄県知事選への弾みをつけていきます。
 5月28日の日米合意はただの紙屑でしかありません。この14年の闘いの中で、日本政府は何度も閣議決定しましたが、我々の闘いで実行できない状態を作ってきました。これからも、粘り強い現場における闘いの中から勝利の展望を沖縄県民とともに作って行きます。
 民主党政権に失望しましたが、絶望はしません。我々には大浦湾や辺野古の美ら海をジュゴン保護区に設定させ、次世代へ、エコツーリズムを活かした海に転換する夢を持っています。国際的な人々の信頼をテコに、勝利を導くためにこれからも闘い続けます。
 共に闘いましょう!
2010年6月23日  安次富 浩(沖縄・名護ヘリ基地反対協代表委員)


6・23連帯労組関西生コン支部の
「安保破棄」のストライキだんこ支持!
反安保闘争に立ちあがる労働運動の方向性とは

岩下雅裕(立川自衛隊監視テント村)

注―この原稿は、沖縄・緊急意見広告運動の6・3東京報告集会において、関生支部の武洋一さんの沖縄・徳之島連帯・安保破棄スト決行の報告を聞いた立川自衛隊監視テント村の岩下さんがブログに書かれたものです。現在の情勢下で、いかにして労働運動が沖縄連帯・反安保闘争に起ち上がるかが問われています。その課題への示唆にとんだ考察と受けとめて、ここに紹介させていただきました。

 6月3日の沖縄・緊急意見広告の報告集会で、大阪の連帯労組関西生コン支部は「6月23日、『安保破棄』のストライキに突入する」と宣言していた。菅首相が就任早々、オバマと「日米共同声明の合意を確認」するなか、だんこ支持したい。
 そのスタンスの背景には、連帯労組が結成いらい政治闘争にとりくんできたこと、労組が産業別組合として組織されていること、「産業協同組合」をキーワードに労働者と中小事業主の利益を日常的に守り抜いていることなどがあろう。今日、産別労組は全港湾や海員組合、全損保など極めて数すくない。だが前二者は、周辺事態法や自衛隊海外派兵の際、果敢にストライキに立ち上がった。
 数回にわたって「反安保闘争に立ち上がる労働運動の方向性」を考えていきたいが、そのとき「産業別労働組合」が一つのキーワードである。今回、フランス労働者の組合と闘いを参照したい。

●フランスにおける労働組合

 産業別労働組合は、日本では1万人以上の組織を持つのは海員組合と全損保しかなく、なじみが薄い。そこで実例をフランスに求めると、労働組合は日本の常識からは大きくかけはなれた特質を持っている。労組は全体でも1桁台の組織率でいくつにも分裂しているが、労組は組合員や従業員のためではなく労働者(階級)のために闘い、勝ち取った労働協約を全労働者に適用させることに特徴がある。
@ストライキ権も争議権も個々の労働者に属している。
A労組は活動家集団(組織率は全体で9%程度)で「労働者階級のために闘う」というスタンスであり、従業員のために各企業と闘うわけではない。ユニオンショップ制が違法で職場に複数の労組が存在し、各労組は各種の代表権を争い、労働者の受託を受けて闘う。
B経営者団体が協約闘争などの相手だが、それは極めてイデオロギッシュで敵対的である。
C従って国家が法をもって両者に介入、協約の「社会化」、団交の義務化などを行う。

[別紙G]
 ストライキ権・争議権が個人に属するのは、フランス革命以来の個人の尊重と自由という伝統によるのかもしれない。19世紀前半のパリのストライキは、城外の労働者居住区から出発したデモ隊が城内の工場街を練り歩き、呼びかけに応じて日雇いの労働者が続々と職場放棄するという様子だった(喜安朗『パリの聖月曜日』)。また境界の城門が「寄せ場」であり、日々雇用されることがスト権が個人に属する根拠だった可能性がある。
 労組・経営者団体・政府の関係を端的に示すのが「組合組織率」と「協約適用率」の関係である。
([別紙G]のOECD諸国の対比)
@日本は「アングロサクソン」グループ(組織率も適用率も低く、ほぼ一致)の中にある。ただ「。45ライン」より低い(組合員であっても労働協約がない/適用されない人がいる)のは日本だけだ。
Aフランスは「。45ライン」から最も遠い位置にいる。すなわち組織率が最少にして適用率は最多のグループというポジションで、法による団交の義務化↓労使のタフな協議↓法による合意事項の「社会化」(産別・地域・全国への適用)というプロセスを抜きにしては考えられない。
B他の諸国はすべて線の左上に属し、多かれ少なかれ「社会化」のプロセスがある。

 活動家集団とはいえ、各企業のなかでも組合活動はある。企業と労働者との間では各種の利害関係があるが、それぞれに応じて両者で委員会があり、各労働組合はそれへの代表権を争う。会社との交渉権がある「従業員代表」、経営の重大情報が公開される「企業委員会」への参画、衛生・安全・労働条件の「委員会」等である。これらは職場での日常活動と言えよう。

●関西生コン支部の闘いについて

 関西生コン支部は、1300名の組合員を擁する大衆的な組合であるが、各分会に対する支部の指導は明確で産業別組合である。この関係は、分会の労働者が個別の経営に従属しないことの保障であり、また中小の生コン業者を「産業協同組合」に組織して、ゼネコン・セメントメーカーから利益を防衛するものでもあった。労働者たちに高いレベルで同一労働・同一賃金を保障し、「協同組合」としてメーカーのセメント代の値上げを認めない闘いは、フランスの労働組合の協約闘争を思わせる。ただこのような組織=団結形態が直ちに政治的な意識性や、政治闘争への進出につながるものではない。
 生コン支部の委員長・武建一さんは、1964年から82年まで共産党員だったという。生コン支部の結成まもない65年、ベトナム戦争に抗議する2時間ストを行い、解雇されている。その後も03年の米軍のイラク攻撃に対するスト、09年にもイラク開戦の日にストライキを行ったという。おそらく生コン支部は戦後の「産別」労働運動の中で生まれ、民主化同盟=総評との競合に生き残った労働組合だと思う。総評は以後、企業別労組運動の連合体として「所得倍増」や高度成長の波に乗り、QCサークル運動のなかで労働者の階級性を磨滅させていった。共産党が総評=社会党の後を追おうとしたとき、独自の路線と運動をもとめ、組織と指導を確立したのではないか。
 企業別の従業員としての利益を求めるのではなく、労働者の、労働者階級としての目標を明確にすること。敵味方両方との関係の中で運動と組織と指導の経験をつみ重ね、自らのスタイルを確立していくこと。生コン労組の闘いからは、そんな教訓を得ることができるように思う。
 フランスの労組運動は、失業者や非正規労働者を含む労働者階級の認識を共有し、97〜98年の全欧的な反失業の大行動を闘った。また98年のATTAC結成や2000年代の労働者・学生・「郊外」住民の闘いと結びつき、09年1月には雇用維持を求めるゼネストと200万人の労学連帯デモとしても結実した。これらの力を反グローバリゼーションやイラク・アフガニスタン戦争反対の闘いに結びつけている。
 世界の労働者の運動やおかれている状態からも教訓をくみとり、闘いを強化していきたい。
本文、資料とも「Gさんの政経問答ブログ」より
http://yo3only.cocolog-nifty.com/blog/

沖縄短信


直ちに普天間飛行場閉鎖を!
 沖縄県議会の高嶺善伸議長は6月21日、来県中のルース駐日大使と会談し、米軍普天間飛行場の即時閉鎖・撤去・返還と代替施設の県内移設の断念を要望するオバマ大統領への親書を手渡した。

徳之島の民意は不変
 菅内閣発足直後の6月9日、徳之島天城町の大久幸助町長は新聞の取材に対して「首相が誰になろうと島の民意は変わりません」と断言した。天城町、徳之島町、伊仙町の3町長は近く上京して「日米合意から徳之島の削除を迫りたい」(大久保保明伊仙町長)としている。

米下院、沖縄へ「感謝」決議
 米下院は6月24日の本会議で米軍基地周辺住民に対して駐留受け入れに感謝を示す決議を賛成多数で可決した。琉球大国際沖縄研究所の我部政明所長は、菅直人首相が沖縄の基地負担に「おわび申し上げる」と陳謝したことと米下院の感謝決議は「同じこと」と指摘し「どちらも『今後も基地を引き受けてほしい』という意味」と語った。

久志区が普天間移設反対決議
 名護市の米軍キャンプ・シュワブに隣接する久志区行政委員会は6月12日、稲嶺進名護市長の移設反対の考えを支持する決議を全会一致で可決した。
国内短信

JR不採用訴訟和解
 国鉄の分割民営化・JR不採用に対して闘いつづけてきた国労と全動労の組合員1047名の訴訟が6月28日、最高裁で一括和解成立した。しかし、長期の闘いの中ですでに62名が亡くなっており、4党合意に基づく和解金額の平均2200万円は、23年間の苦痛に対する代償としてはあまりにも少額である。また国労などは、JR各社や関連会社、自治体などで322名を雇用するよう求めているが、雇用の保証はない。和解を拒否する者も出ている。今後に大きな課題を残す和解となった。

関西仕事づくりセンターの活動
 107人が死亡した2005年のJR宝塚線脱線事故では、当時、検察はJR西日本の歴代社長3人(井手正敬元会長、南谷昌次郎前会長、垣内剛元社長を不起訴処分とした。今回、神戸第一検察審査会の起訴議決を受けて検察官役に指定された弁護士は4月23日、3人を業務上過失致死傷罪で在宅のまま強制起訴した。検察審査会の今年3月の起訴議決は、社長として宝塚線の急カーブの危険性を知る立場にあり、部下に「権限委任」という形で責任を免れることはできないと判断していた。

国際短信

オバマ大統領、アフガン駐留軍司令官を解任
 オバマ大統領は6月23日、マクリスタル・アフガン駐留米軍司令官の更迭を発表した。オバマ大統領は解任理由として、マクリスタル司令官がアフガニスタン戦争戦略をめぐり、大統領や政府高官を「腰抜け」などと批判し、戦時下の文民統制を侵害したことをあげ、同市は司令官にそぐわないと指摘した。後任にペトレアス米中央軍司令官を指名した。
フランス全土で200万人が年金改革に抗議
 サルコジ政権の財政再建策の要である年金支給年齢を現在の60歳から62歳へ引き上げる年金改革案に対し、労組の中央6団体が抗議のため呼びかけた6月24日の全国一斉デモに、先月の全国行動(本紙6月号で報道)の2倍となる200万人が参加した。仏民主労働同盟(CFDT)のシェレク書記長は、この年金改革に対する国民の不公正感が高まっている証拠だと述べた。


米金融規制法、成立へ
 米上院と下院の金融規制強化法案を一本化する作業が両院協議会で6月25日、最終的な形にまとまった。これで1930年代の大恐慌以来となる金融規制法案が成立する見通しとなった。30年代の世界恐慌後、規制が強化されたが、99年には同法が撤廃された。今回、「ボルカール・ルール」によって規制が強化された。

人民元 緩やか上昇へ
 中国人民銀行(中央銀行)は6月22日、前日の銀行間取引相場を1日の取引の目安となる基準値に反映させる姿勢を示した。市場で人民元買いの優勢が続けば、基準値が段階的に上がり、緩やかに上昇していくと見られる。
国連総会議長、貧困削減を呼びかけ
 国連総会のトレキ議長は南米ベネズエラを訪問中の6月23日、首都カラカスで会見し、貧困削減、初等教育の完全普及、乳幼児死亡率の引き下げなど8つの目標を掲げる「国連ミレニアム開発目標」達成を世界各国に向けて呼びかけた。世界の10億人が飢餓に苦しみ、20億人が飲料水の入手さえ困難となっている例をあげて、世界は重大な問題に直面していると指摘した。さらに軍備のための費用は3兆ドル(270兆円)にも達すると述べ、軍事費を削減し社会開発へ振り向けることを訴えた。

米州ボリーバル同盟首脳会議が「オタバロ宣言」を採択
 中米エクアドル北部の先住民の町オタバロで6月24日から開かれていた米州ボリバル同盟(ALBA=中南米・カリブ海諸国8カ国が加盟)の首脳会議が25日、先住民の生活・地位向上への努力、環境に責任を負う社会の建設などをうたった「オタバロ宣言」を採択した。今回の会議はALBAの掲げる諸国民の連帯、相互支援に基づいた貿易協定、経済協力のさらなる具体化や先住民やアフリカ系住民の社会政策への参加や複数民族社会への促進を図ることを目的とし、会議には参加各国の先住民やアフリカ系住民約300人が招かれて出席した。

米軍によるコロンビアの基地使用は違憲だ!
 コロンビアは1998年以降、米国から莫大な軍事援助を受け、また軍事顧問などによるコロンビア軍への支援も行われてきた。コロンビア憲法は外国軍による基地使用を禁止しており、かろうじて上院が外国軍の領土内通過を承認する権限があるだけである。ところがウリベ政権は昨年10月、国民にも議会にも内容を知らせずに米国と軍事協定を結び、国内の7基地への米軍の駐留を認めた。これに反対する数十団体が4月8日「コロンビア反基地連合」を結成し、米軍の基地使用に反対する運動を進めている。

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