
●はじめに
コモンズ紙に「今の日本―精神科クリニックの窓から何が見えるか」を書いてから早や2年が経ちます。自公から民主党のほぼ単独政権になった現在もそこに書いた状況は、一向に変わらず、管理職ユニオンなどから私のところに送られてくる疲弊した労働者の姿に、暗澹とした気持にさせられる毎日です。
さて、一方で往診などを頼まれ、「はいはい」と出向いたりしていると、いつの間にか2〜30人/月の新患のうち、6割くらいが認知症関連で占められるようになりました。
若い頃はやはり分裂病・統合失調症を何とか治してみたいと意気込んでいたものですが、開業するにあたって「地域医療をすると言いながら、老人に取り組まないで何が地域医療だ!!」と、一緒にやろうとした看護者に〈スゴマレテ〉イヤイヤ取り組みだしたものです。長年勤めた精神病院に認知症患者は入院していましたが、治療はなく、よく言って保護、悪く言えば収容していただけで、まったく関心を持たずに過ごしてきたと言えます。すぐれた先達小澤勲さんにも一度「老人をやってみないか」と言われたことがありましたが、その時はまったく気にも留めず、聞く耳を持ちませんでした。
本格的に取り組み出すと、それはそれで面白く、やりがいのある仕事であると思いを深くしています。今回。依頼されたことは「老人のもう妄想について」ですが、現在進行形でお付き合いしているお年寄りの特に女性のケースに焦点を当ててみました。ですから、「おとめ」でなく「をとめ」達です。このをとめ達が繰り広げるパフォーマンスに今はただただ見とれる毎日、と言っても過言ではありません。(※なお、このエッセイ風論文は、ある精神科専門誌に掲載されたものを本紙用に若干手直ししたものである。中身は変更ない事をお断りしておく)
●日常の診療活動
駅前からバスで15分というクリニックですので、飛び込みの患者さんは少なく、新患の殆どが紹介です。午前中の診療は、30人平均で、午後からは月〜土曜毎日往診で、延べですが在宅30人、老人施設、一般病院併せて150人/月くらい診てますが、体力よりも時間的に限界になっています。
@F・Sさんのこと
(大分前に硬膜下血腫―シャント術施行)
先日こんなコトがありました。20人ほど診ている施設で、かれこれ3年ほどの付き合いになる方(85歳くらい)、今日は折り入って話がある、と言うので、最後に回したのですが、「何の話か」と問うても中々切り出さず、怖い顔をしています。意を決したように「わたしゃね、この医者とね、一緒に暮らしたいのよ」と。
虚を突かれた私は適切な返事も出来ず、というよりうろたえたのでしょう、「そうか、ふーん」とか言って時間もないので切りあげて帰院しました。
重度の認知症ですので、2週間後に行ったときには、前回のことは忘れているだろう、と思っていたのですが、それが違うのです。
机をトントンと叩き、「この前の返事はどうなの?」と突っ込んでくるのです。返答に窮している私を診て、側にいる看護士さんは、何とも言えないえがおで「ク、ク」とわらいをこらえているし……。
意を決して「俺のどこがそんなにいいの?」と聞くと、「その髪だね」、それとそのお腹だね」と言われちゃった!! そのあと「ねえ、だめ?」とも。しどろもどろの私が、「う〜ん、40年前に出会ってたらねえ」と言うと、「そんな昔じゃない、今なのよ!!」と言われてしまいました。この話を、うちの女性職員に話すと「そうですよお、女心を全然分かってないんだから」と言われました。未だに、どうして駄目なのか分かりません。
その後、3カ月くらい「いいねえ、好きだねえ。看護婦さん、そう思わない?」と言われています。おむつをし、車いすで、時々弄便もある人ですが、この迫り方の色っぽいこと!!
女性をくどいたことはありますが、女性に「告(こく)られた」ことは記憶にないので柄にもなくちょっと「ドギマギ」してしまいました。ついていた看護士さんが「先生、いいですよね、いつまでも恋するって」とか言って、いささか感動の面持ちでした。そういえば、告ル前から、サッと私の髪やら、腹やらをさりげなく品よくタッチされたりしていましたが……。ほんとに、こんな風に迫られると、身も心も捧げたくなっちゃう!! それと、彼女のために、ダイエットを断念しました(これは口実!)。 (つづく)
「丸腰のボランティア」ペシャワール会中村哲医師が、2年半振りに千葉に来る。
6月6日付西日本新聞に「70歳まで最低7年は続ける。現地で自給自足のモデル農地を築きたい」更に「治安状況を見ながら、ガンベリ砂漠の農地開拓と、新たな診療所の設置を」と続けた。5カ月後の千葉で何を語るか。
アフガンは今 中村哲医師講演会
●習志野文化ホール(神奈川、東京からも一本、JR津田沼駅前)
●11月16日(火)17:40開場、18:40開演
●前売券1000円 当日券1200円
■11月2日〜7日
船橋市民ギャラリーで、ペシャワール会現地報告写真展も開催
主 催 ペシャワール会現地報告会実行委員会
連絡先 TEL.047-464-9087 FAX.047-464-9069
E-mail tsuno21@waltz.ocn.ne.jp 津野、藤本
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カン軽くオザワざわざわ濁り水
おそまつな党しか存在せぬ不幸
大地震三連動を予感する
原発は時限爆弾ナマズ吠え
出力を上げよと天の声がする
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●9月に入っても、厳しい残暑。この中で、沖縄では5日に名護市議選が公示され、関西ではストライキが3ヶ月目に入り8日に勝利への大詰めの集団交渉となる。私たちが2つの戦略的闘いとしてきたこの先端攻防の沖縄闘争と関生支部の闘いの成否が今秋の闘争への烽火となる。過日、ストライキ中の武建一関生支部委員長にお会いした。「楽しみながらやっています」との言。決して楽な闘いではない。しかし、ここに、建設独占と真っ向勝負している闘いの勝利への鍵があるように思う。名護市議選とスト勝利を祈って、今号をお届けする。(生)
■ 民主党代表選の結果について
■ 関西生コン関連 ストライキの勝利宣言
■ 沖縄名護市議選から沖縄知事選の勝利へ―9・26集会から―
■ 韓国強制併合100年、日韓市民宣言(中)
■ 協同組合論、地方から他
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