第04号(2011/10/5)●8面
HOMEへ

9・11新宿アルタ前での
柄谷行人さんのスピーチ
(要旨)

柄谷行人さんが、9月11日の脱原発デモに参加し新宿アルタ前で行ったスピーチ

S・S(東京) 


4月から反原発のデモに参加しています。デモに行くようになってからいろんな質問を受けます。

そのひとつは、「デモで何が変わるのか?デモで社会を変えられるのか?」というものです。もちろん確実に変えられます。なぜなら、デモをすることで、デモをする社会を造れるからです。(歓声)

今年の3月以前に、沖縄を除いてデモはほとんどなかった。それがいま、日本全国でデモが行なわれています。日本の社会はすこしは変わった。これは明らかです。

例えば、福島原発の事故のようなことがドイツやイタリア、韓国で起こればどうなるか、巨大なデモが国中に起こるでしょう。それに較べれば、日本のデモは異様に小さい。しかしそれでもデモが起こったことは凄い。(拍手)

デモは主権者である国民の権利です。デモができないなら、国民は主権者ではない。例えば韓国では20年前までデモは出来なかった。軍事政権だったからです。しかしその軍事政権をデモによって倒し、国民主権を実現した。

日本ではなぜデモが少ないのか?それは国民主権を自分の力で、闘争によって獲得していないからです。日本人は戦後、国民主権を得ました。しかしそれは敗戦により、占領軍から与えられたものです。これを自分自身のものにするためにはどうすればいいか?それはデモをすることです。(拍手)

もうひとつは、「デモ以外にも手段があるのではないか?」という質問です。たしかにデモ以外にも手段があります。選挙、その他さまざまな手段があります。しかし、デモが根本です。デモがある限りその他の方法も有効になりますが、デモがなければそれらは機能しません。

さらに受ける質問は、「このままデモは下火になっていくのではないか?」というものです。戦後日本には幾度も全国的な規模のデモがありましたが、それは長続きしなかった。今回のデモもそうなるのではないか、というわけです。その恐れはあります。福島ではなにも片付いてはいないのに、当局やメディアは片付いたかのように言っている。彼らは最初から事実を隠し、たいしたことはなかったかのように装ってきたのです。ある意味でそれは成功しています。多くの人たちがそれを信じている。信じたいからです。そしたら、今後、反原発のデモは下火になっていくように見えます。

しかし福島原発事故は片付いていない、今後もすぐには片付かない、むしろ今後、被曝者の病状が出てきます。また福島の住民は永遠に郷里を離れることになります。つまり、われわれが忘れようとしても、じっさいに忘れても、原発の方は執拗に残る。いつまでも続きます。原発が恐ろしいのはこのことです。それでも人々はおとなしく政府や企業のいうことを聞いているでしょうか。そうであれば、日本人は物理的に終わりです。だから私はこう信じています。第一に反原発運動は長く続く。第二に、それは原発にとどまらず日本の社会を根本的に変えるちからとなるだろうということです。(盛大な歓声)みなさん!粘り強く闘いましょう!


体制選択を考える

草島勇太 

 体制選択といっても現実の世界には大きく分けて資本主義(市場経済)と社会主義(計画経済)しかありません。しかし資本主義には大きく分けて小さな政府と大きな政府の国に分けることができます。資本主義国は又保守政権と社会民主主義政権に分けられます。一方、社会主義政権国では中国、ベトナムのように計画経済に行き詰まり社会主義市場経済体制に変わった国と計画経済体制の北朝鮮、キューバの社会主義国があります。社会主義国は1990年代にソ連とその衛星国が計画経済の行き詰まりにより崩壊し資本主義国に変わりました。資本主義国は市場経済のメカニズムだけでは成り立たず、国家の経済への介入が行われています。社会主義国中国、ベトナムではかなりの程度で私有財産制が認められるようになりました。中国、ベトナムでは欧米や日本と同じような国立銀行で金融政策が行われています。又中国、ベトナムでは国営企業の株式会社化が行われています。資本主義国では経済の中心は株式会社であり社会化してきております。資本主義と社会主義は収斂してきています。根井雅弘氏は彼の著「市場主義のたそがれ」の中で「私は、ポール・A・サムエルンの『新古典派総合』のように市場メカニズムと政府の経済管理のあいだの絶妙なるバランスを試行錯誤で模索する以外にない」と述べていますが、今日の先進国はどこの国も赤字国債に悩まされております。第一回のメーベル経済学賞を貰ったオランダのティンバーゲンや、「新ケインズ主義の時代」の著者ロバート・カトナーなどのように最適経済体制は資本主義と社会主義の中間のどこかにあるのではないでしょうか。貴方はどんな経済体制を望みますか。

コモンズ川柳

乱 鬼龍 

質問はやらせデータはうそだらけ

原発は廃炉の他に何がある

原爆忌はた原発忌修羅多弁

8・15から3・11へ敗戦忌

ホンモノの世直しこそが求められ


10.16反貧困世直し大集会2011
「震災があぶり出した貧困」 入場無料
【日 時】2011年10月16日(日) 10:00〜16:30
【場 所】法政大学 市ヶ谷キャンパス 外濠(そとぼり)校舎
    全体会…さったホール(6階)
    分科会…4階〜6階の各教室
【アクセス】JR「市ヶ谷」駅・「飯田橋」駅徒歩10分、
    地下鉄「市ヶ谷」駅・「飯田橋」駅徒歩10分
【地 図】http://www.hosei.ac.jp/gaiyo/campus/ichigaya/index.html#toc02
【主 催】「反貧困世直し大集会2011」実行委員会
連絡先:反貧困ネットワーク(代表:弁護士 宇都宮健児)
〒162-0814 東京都新宿区新小川町7-7 NKBアゼリアビル202
Tel: 03-6431-0390 Fax: 03-5579-8540
E-mail: office@antipoverty-network.org
URL: http://www.k5.dion.ne.jp/~hinky/


●変革のアソシエ 新講座のご案内
吉本隆明『心的現象論』を読む
 講師:山本哲士

 (全5回・第4木曜日、19時〜21時)[11月24日開講]
【テキスト】『改訂新版 心的現象論序説』(角川文庫、1982年)、
『心的現象論本論』(文化科学高等研究院出版局、2008年)
【参考文献】山本哲士『吉本隆明の思想』(三交社、2008年)、ラカン『セミネール』
都市の精神史――ベンヤミンの視点に添いつつ
 講師:高橋順一

(全5回・第2水曜日、19時〜21時)[10月12日開講]

あなたのご意見を『コモンズ』紙へ!
『コモンズ』紙への寄稿・投稿を募集しております。
地域・職場での問題、闘いの紹介など、何でもお送り下さい。
あなたの意見は『コモンズ』紙を通じて広く伝えられます。
共にたたかう武器として、コモンズをお役立てください。
投稿規定
原稿用紙、ワープロ印字などで読みやすい字で書いてください。
郵送、またはメール、ファックスなどでお送りください。
住所、氏名、匿名希望の場合はその旨もお書き下さい。
掲載できない場合や添削する場合もあります。ご了承ください。

編集室から

●気がつけば朝の冷え込みは 強くなり、吹く風が冷たい。冬の訪れも近い。経産省前でテントを張り、脱原発を訴えて座り込みを続ける友人達のこと、仮説住宅の厳しい暮らしを強いられている被災地の方がたに、寒さ対策など急を要する手立てはできているのだろうか。そんな想いに駆られながら校了作業を急ぐ。(生)
●言葉は人を動かす力を持っている。それが本当に心から発せられたものである時、人はその言葉に感動し共に怒り、共に悲しむ。9・19集会の武藤類子さんのあいさつがちょうどそれだった。福島の、そして東北の怒りと悲しみ、決意と希望を受け止め、一緒に進もうと思う(幹)

次号予告

■失業・大増税と闘う。
■アメリカへの沖縄意見広告全文紹介と11月集会の案内
■10・8仙台シンポジウムの報告
■南スーダンへの自衛隊派遣の狙い(仮)
■協同組合、原発、TPPなど連載


HOMEトップへお問い合わせプライバシー・ポリシー
革命21 Copyright (c)2008 All Rights Reserved